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2009年3月 5日 (木)

食物連鎖・生産者と消費者

 子供の頃に野生の王国なるTV番組で広大なサバンナで草食動物を追う肉食獣を見て圧倒的な数の差があるのに数頭のライオンに大きな群れが逃げ惑う姿に疑問を持った。何故にライオンより大きくて角を持った動物が、あんなに沢山居るのに、たった数頭をなんで皆で戦わずに逃げてしまうのか、不思議だった。今して見れば、太古より襲う者と襲われる者の生き様と闘争本能を考えると見えてくるものがある。
 生物は、弱肉強食をベースに食べると食べられるの関係を繰り返して行くと最終の固体に辿り着くことになる。そして、その固体が細菌により分解されて元の土に戻り、それを、また、植物が利用する。これが食物連鎖の概要であるが、このことだけを考えると、何処かで大量の蛋白質と脂肪を生み出さなければ、地球上に動物の繁栄は有り得ないことになる。その役目を担っている物が、草食動物なる。
 植物は、二酸化炭素から光のエネルギーの力を使い炭素を固定したり、菌の力を借りて空気中の窒素を固定したりして、無機から有機物を生み出すことができる。しかし、我々人間は、他の多くの動物同様に、体外から直接、有機物を摂り入れエネルギーに変えている。そして、生命維持に必要としている物を栄養素と呼ぶ。栄養素は、三大栄養素の炭水化物(糖質)・蛋白質・脂質の多量摂取系とビタミン・ミネラルの微量摂取系があり、そして、それぞれが、主に熱量系の炭水化物(糖質)・脂質と蛋白質・ミネラルの構成系とミネラル・ビタミンの調節系に分かれる。雑食である人間は、主に炭水化物は植物から、蛋白質や脂肪は動物から摂取する。しかし、大多数の動物は、肉食か草食に分かれている。
 太古、魚類から進化して水中から陸地に這い出た生物は、肉食だったと思われ、蛋白源は、昆虫に頼っていたのだろう。そして、地上の生物比は、圧倒的に植物の方が多かったに違いない。必至に追いかけ回したり、あるいは待ち伏せしたりして栄養を摂るよりも、地球上で最も多く繁栄している植物が持ってる多糖類を栄養源としたほうが効率が断然よい。しかし、栄養価は、動物性の方が優れており、同等の値を獲るのには、多量摂取をしなければならない。そして、もう一つは、約3分の1をしめている消化困難な細胞壁がある。この細胞壁に多く存在するセルロースやリグニンは、同じ多糖類なのに、デンプンなどと異なり人間などの消化酵素では消化できない。それを分解させるために微生物を体内に住まわせ、醗酵分解によってできた有機酸を利用して、エネルギーばかりではなく、蛋白質や脂肪まで創りだす。腸を長くしてその内部の菌を利用したり、ウシやシカなどの反芻する動物は、私たちと同じ働きをする胃の前に、第1(ルーメン)、第2、第3の3つの部署を備えたバイオプラントを持ち、それぞれの工程を経て細胞壁を分解し消化できるようにしている。このようなシステムを得ることによって、地上に大量のたんぱく質や脂質が現れたのであろう。その恩恵を与って、植物(生産者)から分解者の間に我々のような消費者が連鎖の中に入ることができた。

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