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2008年5月 8日 (木)

ホメオスタシス・恒常性(こうじょうせい)

恒温動物は、常に酵素適正温度の37度に保つことにより、爬虫類・両生類のような変温動物より運動の持久力が優れている。
 塩辛い物を食べると喉が渇いて水が欲しくなったり、暑いと汗が出る。これらは、血液の濃度や気化熱で体温の上昇を抑えるなど、生きていくための適正値を保つ作用で恒常性と読んでいる。この作用は、生物に限らずセンサーとして電化製品などにも応用され、家庭内でも電気ポットやホットプレート・炬燵などの多く利用されている。子供の頃に冬に炬燵でバイメタルスイッチのカチカチという音が温度を調節していた。プログラムのIF~文も恒常性作用に似ている。生物では、浸透圧・血圧・血糖・PH・交感と副交感など数え上げたらきりがない。そして、生きているので、恒常性が存在するのではなくて、恒常性があるから生きていると考えられる。
 生命を維持していくのには、「やじろべい」のように固定ではなく、常に振り幅のある均衡を保つことで傾きを修正している。この振り幅があることで、何億年に亘る地球規模の環境の変化や地域の環境に順応し、乗り越えてきた。人類は他の動物よりも脳の発達に因るところも大きいが、雑食ができることで氷河期の植物由来のビタミン等の栄養素が乏しい時でも、動物の内臓等を「生」で摂取することで、凍りついた海峡を渡り、ユーラシアからアメリカ大陸に移動できたのではないだろうか。このような経過から飢餓に対する恒常性の反応は大きく、血糖値を上げるホルモンには、アドレナリンやグルカゴンなど数種あるが、下げる物はインシュリンのみである。今、私たち日本人は金の力を使い世界中の食料を買いあさって、飽食が出来る国になっており、飢餓とは無縁に思われる。しかし、このことは、人体にとっては想定外で、身体は常に飢餓に備えている。
 ダイエットとして減量を考えると、1日の摂取カロリーを減らす。そして運動量を増やして消費カロリーを増やす。二極を論ずれば、食べずに運動すれば必ず減量をして痩せるはずである。大原則として間違ってはいない。そしてこれは、ティーンエイジで、怖いもの無しの若者が先ず考えることだ。 血管内も綺麗で、代謝も高く、まだ新品の器官をもっているために、最初の減量ダイエットは、無謀でも面白いように成果がでる。そのことが人の人生を減量と、リバウンドの繰り返しにしてしまうことがある。私もその1人である。
 この無謀な減量の結果、身体はどのようになるのだろうか。もしも、個人の意思ではなく明日食べるはずの食べ物がなかったとしたら、身体は、合理的にカロリーを多く使う筋肉を 動かすことをしないで、消費カロリーを極力抑えるだろう。しかし、ここで筋肉を動かされると不合理が生じ危機感が生まれ、対処法として基礎体温を下げることにより、基礎代謝カロリーを抑え、同時に食事のカロリーを余すところなく摂取しようとする。減量を繰り返すと、その都度、対処レベルも高くなって、前回よりも減量が困難になる。これは、ダイエットに興味のある人には誰でも経験していることだろう。対処レベルが高くなると、辛い停滞期が長くなり、精神的なストレスも大きく挫折をしてしまうことがある。しかし、この時期の中断は、揺り戻しが一番大きく以前の体重以上になってしまうこともある。そして「自分は、痩せない体質だ」と言うことになってしまう。多分、このような人は、基礎体温も低くなっている。これも全て恒常性に由来する。
 この恒常性については、生命活動に大きく関わっているために、色々な疑問の説明に役立つ。特にダイエットに興味を持つ思春期には、良く理解しておく必要があるのではないかと思う。

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