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2008年2月22日 (金)

生気象学(せいきしょうがく)

 猫が前足で顔を拭ったり、燕が低く飛ぶ時は雨が降るとよく云われる。子供のころに飼っていた犬は、青空の日でも天を見上げて鼻を突き上げて「クンクン」と臭いを 嗅ぐ仕草をし始めると、可也の確立で雨が降り出す。夏休みの散歩の時は、愛犬がこの動作をし始めると大急ぎで家に帰ったものだった。天然パーマの子が髪が纏まらずに困っていたり、人の身体も例外なく天候に左右されている。私の伯母は良く、雨が降る前に必ず頭痛がするようで「私の身体は天気予報より、良く当たる」と言っていた。実際に高齢者や慢性疾患の持つ人に気象状況と体調の変化を訴える人が多くいる。
カテーテル治療の恩恵に与った私は、医療メーカーの「テルモhttp://www.terumo.co.jp/」内にあるプレスリリースを読ませてもらう機会が多い。病気以前は感じることの無かったが、病後は気象環境の適応範囲が狭くなったことを感じている私は、その中に2004年10月21日・「健康と気候に関するアンケート」調査結果http://www.terumo.co.jp/press/2004/023.html
『2004.10.21
「健康と気候に関するアンケート」調査結果
73%の人が天候の体調への影響を経験。
心臓病を持つ人の3人に1人は、 天候が悪くなると胸の締め付けを感じている。』
なる記事を読み、私だけではなく、多くの人達が感じていることを知った。
そして読み進んで行くうちに「生気象学」なる単語が目に止まった。
 真夏には行動的だったのに、秋が深まり枯葉が落ちるころになると、感傷的になったり、物事を考えるのには、晴れの日よりも雨降りの日の方が集中ができる。現代人の私達がそうであるように有史以前から人は、体調の変化を感じてしたはずだ。「人間は考える葦である」とパスカル?の言葉どおり、紀元前の医者のヒポテラクスが、天候や自然と体調の変化を関連付けを行った。それが、長い年月掛けて生気象学という学問にまで発展し、人間だけではなく他の動植物や環境にまで細分かしている。
人の体調については、日々変化する天候による頭痛や節々の痛みなどの気象病と、生活環境が整っている日本では季節感が薄らいで大まかではあるが、春の杉・檜の花粉症・夏のビブリオなどの食中毒・冬のインフルエンザなどの季節病の二つに分れている。その中で私が気に掛かることは、温度差と循環器系の関係で、中高年の男性や閉経後の女性は、動脈硬化などのにより血管に狭窄部分があると心筋梗塞や脳梗塞の危険が増す。冬の寒い日に暖かくなっている飲食店などから、いきなり外に出た時など、外気の冷たさに身を縮めることがある。その時に体内の血管も同様に収縮をして、梗塞の条件が揃う。店を で出から上着を着込むのではなく店内で着て、北極などの極寒をイメージしてから外に出ると幾分違うらしい。
 生気象学に興味をひく物がある。それは、関東より西の大平洋岸に限定されているようだが、風邪と「七五三の法則」というものだ。まず「七」は、一日当たりの平均気温が「7」度以下。「五」は、平均気温が前日よりも「5」度下がる。「三」は、湿度が30パーセントを切っている時。風邪引き患者と気象を関連付けて統計的に出された法則なので分かりやすい。様はインフルエンザなどのヴィールスが活性し易い環境で感染に注意しようと言うことになる。科学的な根拠を考えると希薄であるが、統計的な事実があると信憑性が増す。何時の日にか科学的に解明される日が来るだろう。

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