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2008年1月 9日 (水)

タウリン

 タウリンは、よくクスリ屋さんの店頭に棚に置いてあるドリンク剤や広告に何千ミリグラム配合など眼にしする機会が多い。
千mgと言えば1gである。グラム単位で扱われると、食品のようだが、れっきとした医薬品で薬局方や薬事法で管理されているので取り扱いに専門知識や資格が必要となる。そんなタウリンではあるが、以外に身近に存在している。それは、「するめいか」の表面に付着している白い粉の様な物で良く眼にしている物なのだ。そして、国内ではサプリメント(栄養補助食品)など単体で販売をしていない。結局、食事を介して摂取することになる。
 目薬や疲労回復にとドリンク剤に入っているので、身体に良い作用をする物だろうがいま一つピンと来ないタウリンは、タンパク質の合成には使われることが無いので、体内で遊離していて、特に筋肉には多く全体の半分以上が存在している。そして、コレステロールを低下させ、血管の拡張により血圧降下や血栓の予防、心筋の拍動や自律神経のバランスを整え、筋肉などの疲労による乳酸を抑えるなど多岐にわたる。そして、欠乏すると網膜や心筋に影響を及ぼすと言われている。
 人間の体内でも生成が可能なのだが、健康を満たすほどではないので、食材から摂る必要がある。しかし、動物性食品に含まれているため、バランスの取れた普通の食事をしていれば命に関わるほどの欠乏症にらないので、必須ビタミンやアミノ酸の様に積極的に摂る必要が無が、年齢と共にその代謝能力も衰えてくるために無視はできない。また、人は生まれた時には、生成能力がないために、初乳には多くのタウリンが含まれている。
 遥か昔し何億年も前、海水の塩分濃度が現在より1/3だった頃に誕生した生命体は、その後の地球全体の変化により塩分濃度が上がり始めて海中生物を取り巻く環境に生命を脅かす浸透圧と言う大問題が起きた。そこで細胞内外の濃度の均衡を保つために植物はカラギーナンやアルギン酸ナトリウムなどを蓄え、動物はアミノ酸からタウリンを生成したのではないだろうか。現在でも鱗や粘液で覆われた丈夫な皮膚を持つ魚よりも、貝や烏賊・蛸の様に外套幕で覆われている軟体動物の方が、それだけ浸透圧の影響を強く受けることになりタウリンの量も多く含んでいる物がある。
食事としてタウリンを摂取する場合は、コレステロールのことも眼中に入れなければならない。それは、タウリンを多く含んでいる生物は往々にしてコレステリンも多くなる傾向にあるからだ。いくらタウリンがコレステロールの低下に効力があるとしても、それを上回るコレステリンを摂る破目になっては考え物である。コレステリンとタウリンの比は次の通りになる。(*レバーや血合いなど部位によってタウリンの多く含まれている所もあるが、普通、食卓に上がる正身などを対象にしました。またタウリンは生育環境に大きく左右されるので参考程度に考えてもらいたい。)

              コレステリン        タウリン
帆立貝             1     対     23
牡蠣              1     対     18
甲烏賊             1     対      3
するめ烏賊          1     対      2
海老              1     対     1.5
鰹                4     対      1
豚肉              1.2   対      1
牛肉              1.6   対      1
鶏肉              4     対      1

帆立貝や牡蠣などは煮物にすると煮汁に溶け出してしまうので、汁も一緒に摂れる料理を考える必要がある。たとえば、鍋物の後に、御飯や饂飩など入れ「おじや」して食すなど利に叶っている。また、魚介類はプリン体の多い食品があるので、尿酸値の気になる人には注意が必要でないか。どちらにしても、更なる研究を重ねていただいて、一般に単体で販売できるように改正できれば嬉しいのですが。

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