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2007年9月26日 (水)

ぼったい   

「ぼったい」、多分、静岡だけにしか通じないないのかもしれない。どうも他所では、「ブッタイ」と呼んでいるらしい。
070926_bottai金網を竹の枠で囲った三角の形の漁具で大きさも様々あり、網目が細かくて大きな物は、春の夜に安倍川河口で「めっせん」(白子鰻)漁に使用していた。「めっせん」は、河口部の急流を大潮時の満ち潮の波に乗り遡上する、胴付きにヘッドライトをして寄せる波を「ぼったい」で掬う。
小学生のころは、仲間でよく自転車の荷台に刺して田んぼの脇の溝や河原の水溜りで小魚や小海老を獲ったりと、漁具と言うよりは自分たちには魚取りの遊び道具だった。川の淵の茂みに「ぼったい」を掛け川上から足で追っていく。ちょうど「泥鰌掬い」振り付けの感じだ。
「ブッタイ」の写真を070926_buttai見ると簾を三角の袋状にして棒で止めた物で日用品その物を代用して作られているように思われ、 自分たちが使っていた「ぼったい」の原型のような感じがする。小学生の頃なので、確かではないが、大中小の3種類の大きさがあり当時では尺で測っていたので多分、大きい物で3尺、中で2尺、小で1尺のではなかったか。 この道具の優れた所は、網の両端に輪があり、それに丈夫で水に強い紐を結わえてに柄と連結して、柄を立てることで、紐で連動している網の口がついてくる。そして、笊のように腰を屈めて両端を持っていなくて良いので身体の負担が少なくてすむ。
そんな「ぼったい」のもう一つの思い出は、夏の暑い盛りに安倍川の下流域から中流域に変わる辺りの本流で、川の両端の流れの緩やかな所を遡上してくる体長1・2cmの「スイノウカジカ」(地元ではそのように呼んでいたがヨシノボリのことだと思われる。)を獲る。ただ闇雲に「ぼったい」を掛けても時間ばかり掛かって、おかずにするほどは獲ることが出来ない。まずは、川幅の狭くて深い所から浅くなる場所を探す。そして、15cmどの深さの所の石を「ぼったい」の大きさ分だけ取り除くき仕掛ける。石を仕掛けた「ぼったい」の川上に置き流れを緩める。そして、大きめの石を深い方に少し斜めに並べてその部分の流れを速めて誘導しいく。「スイノウカジカ」は、吸盤を石につけて上るので「ぼったい」の中に拳大の石を2・3個置き抱きつかせる。調子が良ければ、湯飲み茶碗に2杯も獲れた。「スイノウカジカ」は、通常は佃煮にする。子供だったせいか、嫌いで食べなかったが、酒のつまみに合うらしく酔った小父さんが良く「こずかい」をくれた。

参考頁
http://kourien.hp.infoseek.co.jp/bottai.htm
http://www.city.hanno.saitama.jp/kyodo/kongetsuippin.html

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コメント

泥鰌のことを書いていて「ぼったい・漁具」で検索したらこちらへヒットしました。
私も静岡生まれの静岡育ちです。
大いに参考になりました。ありがとうございました。

投稿: 秋山白兎 | 2012年7月24日 (火) 11時35分

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