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2007年3月 9日 (金)

足ヒレ

 ある日、親父は大掛かりな仕掛けを作り始めた。それは全長300mで3ヒロごとにネムリ針を結んだ延縄だった。
出来上がると踵ベルト式ではなくシューズ型の本格的なスキューバの足ヒレ3足を私と従兄弟たちにと買って帰って来ると、喜んでいる私達を引き連れて夜の久能海岸へ、当時の海岸は今よりは大きな砂浜があり消波ブロックなど無く長い海岸があった。
 仕掛けを入れた桶を小さなビニール製のボートに乗せて親父が先頭になり3人がかりで、浜辺の流木で篝火を焚いている小父を目印に沖に向かって泳いで行く。50から70mほど出た所から潮流に乗ってムツ針に秋刀魚の短冊を「ちょん掛け」にして投入していく。当時、サーフボードがロングからショートに変わりつつあり、中学生だった私は、従兄弟たちと好く安倍川河口で大きい従兄弟の「お下がりのロングボード」をやっていたので沖に出ることに抵抗がなかった。
 夜の久能は草履クラスの「グチ」が多くいて食い気が立っている時は3割近くの確立で掛かった。一晩に何度も沖に出られれば良いが体力的に海の条件が、かなり良くないと2度は出来ない。
 昼間に南校前で釣行した時はカサゴやイトヨリ果ては海蛇まで多種の釣果があったが、海底の起伏の激しい場所は潮流が複雑で沖へ沖へ持って行かれて岸にたどり着いたのは駒越を過ぎて久能山に差し掛かったところだった。それ以降あそこでは釣行をしなかった。
安倍川河口の西で、夜に行った時にはゴンズイが鈴なりで殆んど飲み込んでいるので外し終わって家に帰ってきた時は夜が明けていたこともあった。
 確かに投げ釣りで300m飛ばすことはできないが、1度の釣行を5人がかりで15から20匹では、全員で竿を出してもその位の釣果ある。フグの猛攻にあったりしてメンテナンスが大変で、労力の割には満足のいく結果が出なかったので、この年ひと夏のことになってしまった。
30年以上前は、まだ魚影も濃く、こんなに大掛かりなことをしていても問題にならなかった時代だった。

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